・使用可能なもの
エル社5ミリ(クラフト社2.5ミリ相当)の6本刃で4ミリ厚のヌメ革を貫通。
火造り鍛造の8本刃でも問題ありませんでした。(アタッチメント使用)
趣味用であれば全て使えると思います。
・使い方
市販されている菱目打ちは、ほとんど11センチ程度のはずです。
その長さであることが前提の説明となります。
まず、厚さ1センチ程度の、ゴム板をご用意ください。
ホームセンターなどで普通に売っているものの中で合成ゴムという黒いものが価格も安くておそらくハンマーの皆さんはお使いだと思います。
が、ハンドプレス機では、ハンマーより刃先の速度が遅い為に柔らかいゴムに沈み込んでしまいやすくなります。
そこで、ウレタンシートという硬いゴムのようなものの使用を推奨しています。
ウレタンシートならポンチでもそのまま使えます。
ちょっと手に入りにくいので、こちらで販売しています。
ゴムを台の上に置き、刃物をセットします。
刃物のセット方法は、まずレバーを水平程度まで引き上げ、チャックを開き刃物を差し込み、刃先がゴムに接した状態で、付属のハンドルを使いチャックをきつく締めます。
革や刃物の状態で調整は必要ですので、端材を利用してチェックしてください。
チェックして問題ないようでしたら、叩くときと同様にあらかじめ革につけた印に合わせて刃物を刺して行きます。
刺す前に刃先が革に接触する状態にして位置を決めます。
浮かした状態から刺すと、刃先がブレて狙ったところから外れます。
刺す時に慎重になりすぎるあまりゆっくり刺しすぎると、ゴムが沈み込んでしまい、革の上下で微妙に穴がずれて、良くありません。
位置が決まったら、ある程度思い切ってザクッ!っという感じで刺していきましょう。
レバーをいっぱいまで下ろしたときに、先端は確実に貫通していて、尚且つゴムに刺さりすぎて抜けにくいほど深く刺さっていない、という状態がベストです。
動画にも映っていますが、特に太い刃を堅い革に使う際、刺さって抜けにくくなることがあります。
これは、革という摩擦が大きい素材に、菱目打ちという打ち抜くわけではなく切り開く刃物を使う為、刃物側面と革との摩擦が大きすぎて動かなくなることで起きる現象です。
革押さえをつけるといいような感じがするかもしれませんが、試作してみたところ複雑になるばかりで邪魔なだけでした。
それよりもホームセンターで売られているシリコンスプレーを取り付け前の刃物に吹いてすべりを良くする方が、遥かに費用対効果が高いです。
ろうワックス(ロウソクでも)も摩擦を減らすので効果があります。
それでも分厚い革などは抜けなくなりますので、その場合はハンドルを上げた状態にしてから安全のために棒状のもので叩くようにして外してください。
クラフトノラでも専用の棒を販売しています。
・使用可能なもの
所有している最大の穴の直径9ミリ(こちらはホームセンターなどで売ってるものです)までは、楽々開きます。
まだまだ大きいものも開くと思いますが、上記のもので柄の直径が12ミリくらいあるので、クオイオのチャックに収まる
範囲ということであれば、直径1センチまで開くかどうかだと思います。
パンチ抜きの際には、ウレタンゴムなどの固めの下敷きと、高さを上げる板が必要です。
・使い方
刃物の長さにもよりますが、レザークラフト用のものは、細いものだと9cm~という長さのはずですので、2cm程度高さを上げる必要があります。
付属している板が、2cm程度のものになりますので、まずそれを敷いてください。
その上にウレタンシートや、パンチ抜き専用の堅いが刃物を傷めない板を敷きます。
クラフトノラで販売しているウレタンシートは、適度な堅さで穴は確実に開きますが、ウレタンに刃が刺さる為、機械にも刃にも優しいものを、面取りしてあります。
菱目打ちのときと同様にして刃物をセットします。
こちらは、基本的に下敷きが堅くほとんど沈まないはずですので、ゆっくりで構いません。
沈みにくい為、菱目打ちのときよりも刺さりしろは、少なくてよいです。
むしろ、堅すぎる下敷き使用時に大きく刺さりしろをとり無理やりレバーをいっぱいまで下げると、レバー金具や刃物を傷める原因になるので、特に慣れないうちは必ず試し打ちをしてください。
・使用可能なもの
バネホック大は余裕をもって打てます。
ジャンパーホック大は、ギリギリやっと打てる感じです。
手打ちと違いまっすぐ降りてくるので失敗しづらいです。
さらに失敗でよくある、強く打ちすぎてホックや道具を壊すということは、起き難くなります。
また真鍮素材の硬さや厚さに大きく影響されます。
有名メーカーの物の方が品質が安定していて打ちやすいようです。
・使い方
まずは、パンチ打ちの手順で必要なサイズの穴を開けます。
ホック打ちの金床を台の上に置き、レバーを半分より少し下程度まであげて、ホック打ちをチャックにいれ、金床についた状態で。チャックを締めます。
ホックを革に入れたら、金床とホック打ちに挟んだ状態にして押し込んで行きます。
様子を見ながらゆっくりやるよう心がけてください。
叩くときと違い、工具自体は必ず真っ直ぐに降りてきますので余程やらなければ工具先端の破損はありませんが、ホックの方が曲がっておいてあるとホックの棒の部分が曲がってしまう可能性はあります。
グッグッと確認するように押し込むと失敗が無いかと思います。
ホック打ちの際は、レバーを一番下まで降ろすことはあまり無いかと思います。
・使用可能なもの
一般的にレザーカービング用として売られている物で柄の直径が13ミリ未満であれば使えます。
何度でも同じ強さで打てるので、作業効率と仕上がりが格段に良くなります。
直径で1センチ程度までが限度で、それ以上のロゴ刻印などは打てないものと考えてください。
ロゴなどの刻印を主に使う場合には、専用の機種をご検討ください。
・使い方
柄の長さによって、革の下に堅いものをいれるか、そのままでも大丈夫か判断してください。
また、革の状態や工具によってかなり差が有りますので、本番前に必ず確認をしてください。
先に、刻印を取り付けてしまいます。
レバーを一度上げて刻印をセットしてから一番下まで下げ、その状態でチャックを締めます。
革の刻印したいところの裏側(トコ面)に水かコバ仕上げ剤を付けて、染み込むまで少し待ちます。
仕上げ剤の方がボンド性があるので、刻印が固まり維持されやすいです。
なじんだら刻印を押しこみます。(レバーを下げきる)
レバーを上げたら水跡が消えるまで自然に乾かします。
小さい物であれば強度的には可能な場合が多いですが、無理をさせてオーバーした圧力でも木製フレームが負荷を吸収してしまうため限界を超えていることがわかりにくく、破損に繋がる可能性があるので基本的には推奨しません。
どうしても使う場合は、必ずメインの太い柱に直接つけられている方のクランプをご使用ください。
サブのクランプは別部品での取り付けである点と柱からの距離の関係で捻じれが強く発生しやすいため破損リスクが高いです。