たまにで構いませんので必ず整備は、するようにしてください。
これは工具ですので、自分で整備できなければ、いつか使えなくなります。
金属同士が擦れる部分には、摩擦が発生しています。
出荷状態では、摩擦を軽減する為の機械油が付いているのですが、使用するにしたがって油切れをしていくかと思います。
厳密にはシリンダー部分には隙間があるため 、それでも動いてしまうのですが、油切れした状態で金属が擦れますと、金属が徐々に磨耗していくことになりますし、錆も発生しやすくなります。
擦り減りが、ひどくなりますと、精度にも影響を及ぼします。
ですので、1作品作る前に1度くらいは油をさしてください。
KURE556のようなものでも大丈夫ですが、あれは油というか灯油みたいなものなので、すぐに蒸発してしまいますし、もともと付いているグリスなどを溶かしてしまいます。
ミシン油(サラサラしていてゴミがつきにくい)か、グリス(粘度が高くかなり長持ちするがゴミがつきやすい)のどちらかが良いでしょう。
私のような、工具が生活の一部になっている人間は、摺動部(擦れ動く部分)には、油を注すのは当たり前なのですが、一般的には自転車すらノーメンテで乗っている方が多いようですので、こういった工具を扱う方は、少し気を使ってあげるといいですよ。
では、クオイオのメンテ方法に移ります。
クオイオは可動部がそれほど多くなく、動力がモーターのような高速のものではなく手動ですので、それほど神経質になることはないのですが、やはり油を注してほしい箇所があります。
画像の赤い矢印が指しているテコの軸になる3箇所と、縦の支柱が納まっている部分と、チャックの回転部分の5箇所です。
多過ぎると垂れるだけですので、それぞれほんの1,2滴で十分です。
重要なのは、金属が直接擦れないようにすることですので、それを意識して金属と金属の間に油を注してください。
カクタ等から出ているグリップがビス止めになっていて取れにくいトグルクランプもあるのですが、軸の公差の関係で、最もブレが少ないスーパーツールの物を採用しているため、他のメーカーも検討しましたが、あえてこれを採用しています。
スーパーツールの物は、グリップが糊付けになっているだけなので、捻ったりすると簡単に取れるものがあります。
取れてしまうことは把握しているのですが、上記理由で現在のところ変更できません。
全て簡単に取れるならこちらで再接着するのですが個体差が大きく、簡単には取れない個体もあり(しかし一度無理な力をかけてしまったら外さないわけにもいきません)、これを全て取り外して再度接着すると価格に影響するくらいの膨大な手間と時間がかかり、現状では追加工する余裕がありません。
取れてしまった場合は、多用途ボンドを使用し接着していただければそのままお使いいただけます。
金属側にボンドを付けて上下の向きに気を付けて差し込むだけですので、レザークラフトができるくらいなら簡単な作業です。
もちろん壊れます。
輪ゴムは非常に劣化しやすいので使っているうちに切れたりすると思います。
なるべくストレスを減らすためにつけたもので、元々ダンパーなしでも高評価でしたから無くてもいいくらいなのですが、付けておいた方がハンドルを下ろしてきた最後で安定しますので、劣化したら交換をお願いします。
初期付属品の輪ゴムは、「折径60ミリ、切り幅3ミリ」の製品になります。
もちろんご家庭によくある輪ゴムを束ねてつけていただいても、色付きの物でも、ヘアゴムの様なものでもかまいません。
取り付けネジは、かなり余裕のある長さ(25ミリ)ですので、必要に応じて出してください。
逆に不要であれば、ネジを締めて入れてしまってもかまいません。
チャックキー(締めるためのT型の工具)の差し込みが甘い状態で回すと、キーの溝が滑って摩耗してしまいます。
締めるのに支障をきたしてきたら交換をお願いします。
専用品をヤフーショッピングで販売しています。
必ず交換前にドリルチャックの手前側に印をつけて下さい。
また戻すときにはこれを目安としてチャックの先端高さを約9センチとして戻します。
チャックキー(T型の付属工具)をドリルチャックに挿して、全体を手で掴んで動かないようにします。
17ミリのレンチ(各自ご用意下さい)をチャック上のナットにかけて、反時計回りに回します。
使用時外れないためと、ある程度硬く締めないと角度が固定されないため、それなりに硬く締まっていますので怪我に注意して力をかけて外してください。
ハンマー部品使用時は、レンチで締めずに手で軽く締めるようにして下さい。
トグルクランプはカシメ具合に多少の個体差があるため、動きの硬いものからストンと落ちるものまであります。
硬いという事は摩擦が強過ぎるという事なので、使っているうちに摩耗して緩くなっていきます。
つまり緩い状態で正常なのですが、ストンと落ちる感じが気に入らない場合もあるかと思います。
改善策は、輪ゴムで上に引っ張る力を与えてあげる事です。
写真のようにクランプハンドルに引っ掛けて、本体上を回して、ダンパー用輪ゴムを掛けているビスに取り付けます。
クオイオsimpleはゴムを止めるビスが無いため、後付けしてください。
他の方法としては、トグルクランプを一度外して、カシメ部を万力やハンマーで締め直す事でも動きは硬くなります。