2024年に材料価格の異常な高騰で大幅に値上げしましたが、もう一段モーター価格が上がってしまったので更に値上げと、高価なモーターを在庫で持ちたくないので、完全受注製作とさせていただくことにいたしました。
そのため納期は1~3週間程度となります。
かなり厳しい状況ですが、何とか工夫しながら継続することに致します。
モーターは現状ではムライ製(東芝設計品)ですが、今後日東製(日立設計)の以前使用していたものに再変更するかもしれません。
モーターを取り巻く状況が安定しないので先行き不透明です。
ただ、基本的な性能や寸法などはほぼ同じとなります。
基本セット内容は、「本体」「コバ用ヘッド」「調整台」「六角レンチ」になります。
「トコ用ヘッド」は別売となります。
電動コバ磨きは、これまで『騒音』という点には、それほど深く考慮されていなかったと思います。
静音と言いながら、モーターの騒音の仕組みを理解していない為に本体に振動が発生し、さらには振動による床やテーブルの共振でうなりの様な音が出ていました。
あるいはリュータータイプは小型モーターのために耳障りなモーター音が鳴り響きます。
これでは、作業できる時間が夜に限られている人、マンションの人には、ちょっと心配ではないかと思います。
本機『ルチデッツァ』は、徹底的に低騒音を追及し、特に回転半径の小さいヘッド使用時には、モーターの回転音以外ほとんど音がしません。(トコ用の円盤状のものは、径が大きい為多少振動します。)
壁を伝わる低音の振動がほぼ消えているため、壁を一枚挟めば、全く音が聞こえなくなります。
横の部屋で休んでいるご家族やお隣さん、階下の住人などに気兼ねする必要は全くなくなります。
ちなみに「ルチデッツァ」は、イタリア語女性形で「艶やか」という意味です。
電動コバ磨きは結構ありますが、電動トコ磨きはあまり見たことがありません。
ルチデッツァには、別売のトコ磨きヘッドを使えばトコ磨きも半自動化できます。
低騒音化(=低振動)の為には、モーターのシャフトからなるべく小さい半径、短い距離にヘッドパーツを収める必要があるため、根元から交換する方式を採用しました。
また、木工旋盤を使い高精度に削り出していますので、既存の磨き部品とは比較にならない精度です。
ヘッドパーツには耐摩耗性に優れたガラス塗料を塗布してあります。
蝶ネジでほんの数秒で調整できる台がついていますので、長い物や大きいものを磨くときにとても便利です。
また、邪魔なときも数秒で退かせます。
板を交換すれば大きい台にすることも可能です。
板は金物にネジで留めてあるだけなのでドライバーがあれば交換できます。
なんだこの程度のこと、と思いきや、他の機種は、コードの途中にスイッチがあるものがほとんどのようです。
なぜかというと、途中に組み込むと本体周辺に配線する1手間省けるからです。
コタツのようにつけっ放しにするのならそれでいいですが、オンオフが頻繁な工作機械にそれはダメでしょう。
ということで、手元近くに確実にオンオフ切り替えできるスイッチをつけました。
即座に電源を落とせますので安全面でも優れています。